さて、3RACING Sakura D5RRの改修である。

これまで私はグラスホッパーとTT-01で無理やりRWDドリフトをやってきたが、ここにきてついにドリフトシャシーの投入である。といっても、別にグラスホッパーとTT-01をあきらめたわけではなく、これはあくまで3号車としてである。まぁ正直に言ってしまうと、以前から非常に安いドリフトシャシーとしてSakura D5には興味があったのだが、新品を買うほどではないようにも思われ、ずっと購入は躊躇していた。そんなある日、大手オークションサイトでSakura D5が出品されているのを発見し、まぁどうせこの値段では落札はできないだろうと思いつつ適当に入札したら、うっかりそのまま落札できてしまったという話である。なお、落札出来てしまって動揺したのはこれが初めてである。
このようにたまたま購入出来たこともあり、ラジコンメカなどはなんの準備もできておらず、実際に走らせるのはまだ先になるのだが、Sakura D5は定番の改修ポイントがあるため、まずはそれらの対処の話からである。

ということで購入したSakura D5はこれで、初期の赤い箱のRRである。実は入手した状態の写真を撮り忘れてしまったため、これは本日いじったあとの状態だが、まぁわざわざそんなことを言わなくても別にわからないだろう。
購入した3RACING Sakura D5RR

このD5RRは完全なノーマルではなく、前オーナーにより多少手を加えられている。一つはこのフロントのインボードサスのロッカーアームである。取説ではプッシュロッドは今付いている部分とは180°反対側の短い腕のほうに取り付ける指示になっているのだが、私のものは左右のロッカーアームを入れ替えて前後反対にすることで長い腕のほうに取り付けられている。こうすることによりレバー比が変わり、ばねを柔らかく使えるようになるのだが、ノーマルのばねはやたら固いらしく、割と定番の改造らしい。
ロッカーアームの他には、アルミダンパーに交換されており、さらにフロントナックルの錘とオプションのハイマウントモーターブラケットが付いていた。
フロントインボードサスのロッカーアーム

ここから先は私がやった改修で、まずはホイールベースの短縮だが、D5RRの場合は260mmになっていて一般的な257mmよりも少し長い。このため、手持ちのボディを載せると若干長さが合わず、不格好になってしまう。そこでこれも定番の手法だが、分割式のリアロアアームのシャシー側を裏表反対に組んで、ホイールベースを短くすることにした。
リアロアアームの取り外し

これがシャシー側のアームを表裏反対にした状態で、上の写真と見比べるとお分かり頂けると思う。
リアロアアームの組み換え

ロアアームを組み直したら、アームの揺動軸のスペーサ2枚を車両前側に入れてシャシーに組めば、だいたいホイールベースが257mmになるようである。写真では左が組み替えたほうである。ちなみにこのD5は前後ともサスアームの揺動軸にガタ付きがあるため、私はあとで全ての箇所に0.3mmのシムを追加している。
組み換えたリアロアアームの取り付け

上から見るとこんな感じで、右側のタイヤが3mmほど前進していることがわかる。
ホイールベースの短縮結果

ただしこの方法は、細かいところではあるが下の写真のようにロアアームを挟む板の角がシャシーにほんのわずかだけ干渉するようになる。
ロアアームとシャシーの干渉

このため、組み立てる前にこの部分を少しだけ削っておくとよい。まぁといっても、サスアームが下がり切った時(サスが伸びきった時)にほんの少し当たる程度なので、さほど気にしなくてもいいかもしれない。
ロアアームの干渉のカット

これでホイールベースの調整は完了で、次は例のタイロッドとホイールの干渉部である。
D5RRはフル転舵時に内輪側でタイロッドとホイールが干渉してしまうのは有名だが、実際にはこんな感じである。
タイロッドとホイールの干渉

とりあえずホイールを少し外に出してタイロッドを若干削ってやればなんとかなるような気がしたので、ノーマルの5mm厚の六角ハブ(写真左)をタミヤの6mm厚(写真右)のものに変更してみることにした。
六角ハブの交換

六角ハブくらいどこのメーカーでも同じかと思いきや、実は微妙な寸法の違いがあるようで、タミヤの六角ハブを付けると、アクスルシャフトに左右方向のガタが出てしまった。
この写真はアクスルシャフトを外側に引っ張った状態だが、、、
アクスルシャフトを外側に引っ張った状態

シャフトを押し込むとこのように結構動く。
アクスルシャフトを押し込んだ状態

しょうがないので、ここは0.2mmのシムをピンの内側に入れることでガタを抑えることにした。
0.2mm厚のシムの追加

そしてタイロッドのアジャスターを削ってやればかわせるかと思いきや、残念ながらまだ干渉するようである。まぁそんなにフルカウンターまで使い切るのかという話もあるのでこのままでもいい気もしているが、もう少しここは考えようと思っている。
タイロッドのアジャスターの加工

あとは、とりあえずサーボだけはSP-02Dが1個余っているので、それを付けておくことにした。
SP-02D

サーボをアッパーデッキにはめる時に若干きつくて躊躇するが、ここは気合でえいと押し込んでやった。
アッパーデッキに取り付けたサーボ

そしてアッパーデッキをシャシーに取り付けてやれば、一番最初の写真に戻ってこんな感じである。
改修したD5RR

ということで、サーボ以外のメカがまだ何もないため本日の作業はこれにて終了である。

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